VPNルーターが必要な時とは
VPNルーターが必要な理由を理解するには、VPNの基本的な機能を理解することが重要です。
ここではVPNだけの利用と、そこにVPNルーターを追加することでどんなことができるのかを解説します。
- オンラインプライバシーの保護
- 安全なリモートアクセス
- 地域制限の回避
VPNはインターネット上で送受信されるデータを暗号化し、外部からの監視や攻撃から保護します。
また、ユーザーの実際のIPアドレスを隠し、異なる場所からアクセスしているように見せかけることで、地理的な制限を回避したり、オンラインの匿名性を高めたりします。
リモートワークでVPNを使う場合であれば、自宅から企業のネットワークに安全にアクセスすることが可能になります。
VPNのみで十分なケースは以下の通りです。
- 外出先で使うとき
- VPN契約時の最大接続台数以内で接続するとき
- パソコンやスマートフォンなど単一デバイスで使う場合
以下はVPNルーターが必要になるケースです。
- VPN非対応のデバイス(IoTデバイス)に接続したいとき
- セキュリティの管理を一元化したいとき
- VPN契約時の最大接続台数以上で接続したいとき
VPNルーターを追加することで、IoTデバイスのセキュリティを強固にしたり、接続台数を増やしたりが可能になり、暮らしがより便利に安心になります。
新しい家がフレッツ光です。ルーター(RX-600MI)は純正でVPNサーバー機能付き。携帯モバイル回線からルーターにVPN接続。AgePhoneと言う無料アプリを使い家の固定電話を携帯から発信&着信出来ます。海外から電話するのが難しい0120や0570への発信も簡単。海外から携帯の紐付け設定をする事も可能です。 pic.twitter.com/mpiwz2Oy8W
— Pastelcolor (@bkk_zakki) October 30, 2020
ルーターが必要な時1
VPN非対応のデバイス(IoTデバイス)に接続したいとき
VPN非対応のIoTデバイス(スマート家電)は多くの場合、セキュリティ対策が十分ではありません。
そのため、ハッキングや情報漏洩のリスクが高くなります。
VPNルーターを使うと、すべてのインターネット通信を暗号化し、VPNサーバーを経由して送受信します。
これにより、ハッカーやその他の第三者が、デバイス間の通信内容を盗み見ることができなくなります。
ルーターが必要な時2
セキュリティの管理を一元化したいとき
自宅でスマートフォン、タブレット、パソコンなど、複数のデバイスを使用している家庭では、これら全てのデバイスを一括で保護するためにVPNルーターが有効です。
個々のデバイスに個別にVPNを設定するのは手間がかかり、管理も複雑になりがちです。
しかし、VPNルーターを導入することで、自宅のWi-Fiに接続されているすべてのデバイスが自動的にVPN保護を受けることになります。
一度設定すれば、自宅のネットワークに接続されたすべてのデバイスがVPN経由でインターネットにアクセスするため、個別にVPNを設定する手間が省け、全デバイスのデータ通信が暗号化されてセキュリティが向上します。
ルーターが必要な時3
VPN契約時の最大接続台数以上で接続したいとき
多くのVPNサービスは、契約プランに基づいて利用可能な同時接続台数を制限しています。
無料プランでは接続できるデバイス数が非常に限られていることが一般的で、有料プランでは5台〜無制限までとさまざまです。
VPNルーターを使用すると、VPNサービスの契約上の同時接続台数の制限を事実上回避することができます。
なぜなら、VPNサービスから見るとルーター自体が単一のデバイスとして接続されているため、ルーターに接続されたデバイス数に関係なく、これら全てのデバイスがVPN接続を共有できるからです。
VPNルーターを使うことで、同時接続台数の制限を有効に回避し、複数のデバイスを簡単に保護することができます。
IPsec対応VPNルーターが届く pic.twitter.com/H4kprUejcF
— ゆきぞー@反継承委員会 (@yukizokin) December 15, 2018
自宅でVPNルーターを使うまでの流れ
利用したいVPNサービスを選びます。
VPNサービスにはさまざまな種類があり、機能や価格が異なります。
主な選び方としては、以下のような点があります。
- 接続台数: 同時に接続できるデバイスの台数
- VPNプロトコル: OpenVPN、WireGuardなど
- 暗号化方式: AES-256など
- 機能: ペアレンタルコントロール、広告ブロック、マルウェア対策など
おすすめVPN
VPNルーターもさまざまな種類があり、対応するVPNサービスや機能が異なります。
主な選び方としては、以下のような点があります。
- 接続台数: 同時に接続できるデバイスの台数
- Wi-Fi規格: Wi-Fi 6、Wi-Fi 6Eなど
- 機能: メッシュWi-Fi、ビームフォーミングなど
- 価格: 数万円〜
おすすめVPNルーター
設定方法は、VPNルーターとVPNサービスによって異なりますが、一般的には以下の手順で行います。
- VPNルーターをインターネットに接続する
- パソコンやスマートフォンでVPNルーターの設定画面を開く
- VPNサービスのアカウント情報を入力する
- VPN接続の設定を行う
設定が完了したら、VPN接続が正常に行われていることを確認します。方法は、以下の通りです。
- パソコンやスマートフォンでVPN接続ツールを開く
- VPNサービスに接続する
- 自分のIPアドレスを確認する
自分のIPアドレスがVPNサービスのサーバーの所在地になっていることを確認できれば、VPN接続が正常に行われています。
上記をSTEPごとに詳しく解説します。
STEP1の解説
VPNプロバイダーの選定
VPNは、インターネット通信を暗号化し、安全に通信するためのツールですが、その過程でどうしても通信速度が遅くなってしまいます。
そのため、速度が速く、パフォーマンスの高いVPNを選ぶことが重要です。
速度とパフォーマンスに影響を与える要素
- VPNプロトコル: OpenVPN、WireGuard、IKEv2など、様々なVPNプロトコルがあります。一般的に、WireGuardはOpenVPNやIKEv2よりも高速で安定した接続を提供します。
- サーバーの場所: VPNサーバーが物理的に近いほど、通信速度は速くなります。
- サーバーの負荷: VPNサーバーの負荷が高いほど、通信速度は遅くなります。
- 暗号化方式: AES-256などの高度な暗号化方式を使用すると、通信速度が遅くなります。
- VPNルーター: VPNルーターを使用している場合は、VPNルーターの性能も通信速度に影響を与えます。
速度とパフォーマンスの高いVPNを選ぶためのポイント
- WireGuardなどの高速なVPNプロトコルを採用しているVPNサービスを選ぶ
- 自分の利用地域にサーバーがあるVPNサービスを選ぶ
- サーバーの負荷が低いVPNサービスを選ぶ
- AES-128などの比較的軽い暗号化方式を使用できるVPNサービスを選ぶ
- 性能の高いVPNルーターを使用する
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256ビットAES暗号化 キルスイッチ DNSリーク保護 ノーログポリシー | 256ビットAES暗号化 キルスイッチ DNSリーク保護 ノーログポリシー | 256ビットAES暗号化 キルスイッチ DNSリーク保護 ノーログポリシー |
プロトコル ・OpenVPN ・IKEv2/IPsec | プロトコル ・OpenVPN ・IKEv2/IPsec ・WireGuard | プロトコル ・OpenVPN ・IKEv2/IPsec ・WireGuard |
サーバーの場所 72カ国 サーバーの台数 約1,300台 | サーバーの場所 60カ国 サーバーの台数 約5,500台 | サーバーの場所 72カ国 サーバーの台数 約3,200台 |
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STEP2の解説
自宅で使うVPN対応ルーターの選び方
自宅のネットワークを外部の脅威から守るために、ルーターが提供する暗号化の強度はとても重要です。
例えば、AES 256ビット暗号化は現在最も強力な暗号化方式の一つとされており、政府機関や金融機関でも採用されています。
このような強力な暗号化を備えたルーターは、通信データやプライバシーを保護し、ハッカーやサイバー攻撃から守ることができます。
VPNルーターが以下のような希望のプロトコルに対応しているか確認しましょう。
IPsec (Internet Protocol Security)
- 特徴: IPsecはデータの完全性、認証、暗号化を提供し、高いセキュリティを実現します。通常、L2TPと組み合わせて使用されることが多いです。
- 用途: 企業環境でよく利用され、堅牢なセキュリティを必要とする場合に適しています。
SSTP (Secure Socket Tunneling Protocol)
- 特徴: SSTPは主にWindows環境で使用され、HTTPSを通じてトラフィックを転送するためファイアウォールを通過しやすいという利点があります。
- 用途: Windowsユーザーやファイアウォール越えが必要な場合に適しています。
IKEv2 (Internet Key Exchange version 2)
- 特徴: 特にモバイルデバイスに適しており、ネットワークの変更が頻繁にある環境でも安定したVPN接続を提供します。
- 用途: モバイルユーザーや頻繁にネットワークが変わる環境に最適です。
OpenVPN
- 特徴: OpenVPNはオープンソースであり、高度なセキュリティと柔軟な設定が可能です。幅広いプラットフォームでの対応と高いカスタマイズ性が特徴です。
- 用途: セキュリティを最優先するユーザーや、様々なデバイスやシステムでVPN接続を求める場合に適しています。
高価なルーターは多機能で高性能なことが多いですが、すべての家庭に必要なわけではありません。
必要以上の機能に高い価格を支払うよりは、現在や将来のニーズを満たすルーターを選ぶことがより経済的です。
一方で、安価なルーターを選ぶ際にはセキュリティや性能が犠牲にならないように注意する必要があります。
おすすめVPNルーター
もう1つ、待ちに待った荷物、VPNルーターが届いた‼️😆
— (@y_akki_x) April 17, 2022
さぁ、日本との架け橋になってくれるか⁉️#大連単身赴任生活 pic.twitter.com/SD25UVLzDM
ステップ3、4の解説
ルーターの設定と確認
VPNを使うためにルーターの設定手順を以下に説明します。
具体的な手順は使用するルーターのモデルやファームウェア、選択したVPNサービスによって異なる場合があるため、ルーターのマニュアルやVPNサービスの方法を参照してください。
設定はシンプルで簡単です。
ルーターのIPアドレスをウェブブラウザに入力してログインします。
IPアドレスは、ほとんどの場合、ルーターのマニュアルや本体の裏側に記載されています。
VPNサービスから提供される構成ファイルや、接続に必要な情報(サーバーアドレス、ユーザー名、パスワード、暗号化キーなど)を用意します。
ルーターの管理インターフェース内で、VPN関連のセクションを見つけます。
ここにVPNサービスの構成情報を入力します。
VPNサーバーのアドレス、ユーザー名、パスワード、使用するプロトコル(例えば、OpenVPN、L2TP/IPsecなど)などの入力・選択を行います。
VPN接続が暗号化されていることを確認し、必要に応じて追加のセキュリティ設定(ファイアウォールルールの設定など)を行います。
異なる場所が表示されない場合は、手順に沿って正しく操作したか確認するか、契約したVPNのカスタマーサポートにお問い合わせください。
VPNルーターの仕組み
ルーターは、インターネットとホームネットワーク(またはビジネスネットワーク)を接続するデバイスであり、データパケットのルーティングやトラフィックの管理を行います。
VPNルーターは、この一般的なルーターの機能に加えて以下のような特殊な機能があります。
暗号化されたトンネルの作成
VPNルーターはインターネット通信に対して暗号化されたトンネルを作成します。
このトンネルは、データがインターネット上を移動する際に、第三者による盗聴や傍受を防ぐために重要です。
暗号化されたトンネルは、データがVPNルーターからVPNサーバーへ送信される際に形成されます。
トンネル内では、データは暗号化された形で安全に転送され、外部からのアクセスが遮断されます。
データの暗号化と復号化
VPNルーターは、ユーザーからの送信データを暗号化し、VPNサーバーから受信するデータを復号化します。
そのため、ユーザーのデータが外部に漏れたとしても、読み取ることが非常に困難になります。
このプロセスは、データがユーザーのデバイスとVPNサーバー間を安全に移動することを保証し、プライバシーとデータセキュリティを大幅に強化します。
VPNサーバーへの接続
VPNルーターは、特定のVPNサーバーにリモートで接続します。
この接続によって、ユーザーの実際のIPアドレスはVPNサーバーのIPアドレスに置き換えられ、オンラインアイデンティティが隠されます。
この機能によってユーザーのオンライン活動は匿名化され、地理的制限やローカルネットワークの制約から解放されます。
トラフィックのルーティング
VPNルーターはネットワーク内の全てのデバイスのトラフィックをVPNサーバーを経由してインターネットに送出します。
これはネットワーク内のデバイスが自動的にVPN保護を受けることを意味します。
その結果、個々のデバイスに個別にVPN設定を行う必要がなくなり、ユーザーはネットワーク全体で一貫したセキュリティとプライバシーを享受できます。
セキュリティプロトコルの適用
VPNルーターは様々なセキュリティプロトコルを使用して、通信の安全性を確保します。
これには、IPSecやOpenVPNなどの一般的なVPNプロトコルが含まれます。
プロトコルはデータの暗号化、認証、完全性チェックを行い、データの安全性を保証します。