IPv6(クロスパス)ルーター
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接続するだけで使えるおすすめのIPv6(クロスパス)対応ルーター
設定不要なルーターは簡単な接続手順だけですぐに利用することができます。特別な設定を必要とせず、追加の手間や技術的な知識を必要としません。
さらに設定不要なルーターは安定性と信頼性にも優れています。
その理由として、ルーター自体が最適な設定を自動的に行い、安定したインターネット接続を維持できるようにしているからです。
ルーターのファームウェアやソフトウェアのアップデートも自動的に行われるため、セキュリティ上のリスクを最小限に抑えられます。
1万円以下のおすすめルーター
- NEC|PA-WG1200HS4|4,428円〜
- NEC|PA-WG1200HP4|5,912円〜
- バッファロー|WSR-1500AX2B|5,890円〜
- バッファロー| WSR-1800AX4|6,980円〜
- IO-DATA| WN-DX1200GR|4,472円 〜
- IO-DATA| WN-DEAX1800GR|9,114円 〜
- エレコム| WRC-1167GS2-B|5,791円〜
- エレコム |WRC-X1800GS-B|6,589円 〜
1万円以下のルーターの特徴
1万円以下のルーターは、その手頃な価格と必要な基本機能を提供する点で魅力的です。
- 基本的な無線通信
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Wi-Fi 4(802.11n)またはWi-Fi 5(802.11ac)の規格に対応しています。
これらの規格は多くのデバイスと互換性を持ち、日常的なインターネット利用において十分な速度を確保できます。ただし、最新のWi-Fi 6やWi-Fi 6Eに比べるとデータ転送速度や同時接続性能が劣ることもあります。
- 最低限のセキュリティ機能
-
Wi-Fiパスワード保護や最小限度のファイアウォール機能など、基本的なセキュリティ機能が含まれています。
しかしながら、高度なセキュリティ機能(侵入検知システム、VPN対応等)が付いていないルーターもあります。
- 接続範囲に制約
-
多くの場合は限定的な範囲での接続が最適です。これらのルーターは一般的な住宅やアパートの利用に適しています。
大きな家や複数階の家で使用する場合は通常、Wi-Fiエクステンダーが必要となる場合があります。
- 簡易的な管理オプション
-
基本的なネットワーク管理オプションです。
例えば、Wi-FiのON/OFF切り替えや基本的なパスワードの変更などが可能です。しかしQoS設定や詳細なパレンタルコントロールなどの高度な機能がないケースもあります。
1万円以下のルーターはこんな方におすすめ!
1万円以下のルーターは幅広い用途に対応可能で、インターネット接続の基本的なニーズを満たすのに適しています。
- 初めてルーターを購入する方
-
操作が直感的で価格も手ごろなルーターは、初めてルーターを購入する方に向いています。簡単な設定とわかりやすいインターフェースは、ルーターの設定やインターネット接続の管理に慣れるのも簡単です。
- ネット利用が主な方
-
ウェブサーフィン、メールの送受信、SNSの利用など、基本的なインターネット活動を主に行う方には適しています。
大量のデータ転送を必要とする活動を頻繁に行う方も、適切な設定と適用により、問題なく利用可能です。
- 予算を重視する方
-
基本的な機能が求められる方に対し、低価格ながら高いコストパフォーマンスを発揮します。
特殊なセキュリティ機能や高速なデータ転送も適切な設定と適用により、必要十分な対応が可能です。
- 家庭内で複数のデバイスを利用する方
-
一般的に複数のデバイスの同時接続を容易に行えます。
大量のデータを必要とするアプリケーションやデバイスを頻繁に使用する場合でも、適切な設定と適用により問題なく利用可能です。
1万円以上のおすすめルーター
- NEC|PA-WX5400HP|18,649円 〜
- NEC|PA-WX7800T8|25,510円〜
- バッファロー|WSR-3200AX4S|10,580円〜
- バッファロー|WXR-5700AX7B|21,980円 〜
- IO-DATA|WN-DAX3000GR|10,728円〜
- IO-DATA|WN-DAX5400QR|13,743円 〜
- エレコム|WMC-2HC-W|14,923円〜
- エレコム|WRC-X6000XS-G|31,500円 〜
1万円以上のルーターの特徴
1万円以上のルーターは、より高度な機能と優れたパフォーマンスを持っています。
- 高速無線通信
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新型ルーターではWi-Fi 6やWi-Fi 6Eといった最新技術が導入され、より高速なデータ転送が可能となっています。
- 強化セキュリティ
-
興価格帯のルーターは侵入検知・侵入防止システム(IDS/IPS)、VPN機能、自動更新機能などのセキュリティ対策を強化しています。
- 幅広い接続範囲
-
より価格が高いルーターでは、信号範囲を広げるための高ゲインアンテナやビームフォーミング技術などが用いられています。
- 充実したネットワーク管理
-
価格の高いルーターには、QoS設定、ゲストネットワーク設定、親子制限などの詳細なネットワーク設定が可能な機能が含まれています。
1万円以上のルーターはこんな方におすすめ!
- 大きな通信データーが必要な方
-
高解像度のストリーミング、大容量のダウンロードやアップロード、オンラインゲームなど大量のデータを頻繁に使用する方にはデータ転送速度が高く、パフォーマンスの安定した高価格帯のルーターが適しています。
- 多くのデバイスを利用したい方
-
多くのデバイスが同時に接続される環境では高性能のルーターが必要となることがあります。
1万円以上のルーターは通常、より多くのデバイスをサポートし、一度に大量のデータを扱う能力があります。
- 広範囲をカバーする必要がある方
-
大きな家や複数の階層を持つ家庭、または広いオフィススペースでは、より強力な信号と広範囲な接続を提供する高価格帯のルーターが必要となります。
- 高度なセキュリティが必要な方
-
個人情報の保護やビジネスデータのセキュリティを重視する方には、高度なセキュリティ機能(侵入検知システム、VPNサポートなど)を持つ高価格帯のルーターが適しています。
- 詳細なネットワーク制御を望む方
-
QoS設定、詳細なパレンタルコントロールなど、ネットワークの設定を細かくコントロールしたい方には、これらの機能を持つ高価格帯のルーターが適しています。
おすすめのメーカー4社
- NEC
- バッファロー
- IO-DATA
- エレコム
NEC
NECは1899年に設立された東京都港区の電気機器メーカーです。
NECの製品は長年にわたる研究開発により、高い技術力を有しています。その技術力は世界中の企業や政府機関から認められており、多くの製品やサービスが採用されています。
NECのルーターは高度なセキュリティ機能を持つことで知られています。自動的にセキュリティ設定が最新の状態に更新され、さらに多種多様な機能が不正なアクセスを阻止します。
その一方で設定や管理は直感的に行え、通信速度も高速で安定しています。
- Wi-Fi設定が簡単
-
アプリ不要。商品に添付されているQRコードをiPhone・Androidに標準搭載されているカメラで読み取るだけで簡単にWi-Fi設定が可能です。
- 「MUーMIMO」の空間多重がWi-Fi 6でさらにパワーアップ
-
端末に向けて集中的に電波を送る「ビームフォーミング」を利用し、空間多重によって複数の端末と同時通信を行う技術がWi-Fi 6ではダウンリンクに加えてアップリンクでも行えるようになり、最大8台同時通信へと拡大。
- Wi-Fiの混雑を回避
-
周囲にある他の無線LANアクセスポイントの利用状況をサーチし、電波状況の良いチャネルへ自動的に切り替える機能「オートチャネルセレクト」が搭載されています。
電波干渉が少なく、混雑していないチャネルを選んで使用が可能です。また、混雑していない周波数帯へ自動で振り分ける「バンドステアリング機能」も搭載。
バッファロー
BUFFALOは1978年に設立された愛知県名古屋市のパソコン周辺機器メーカーです。
無線ルーター、スイッチ、NAS、プリンター、ストレージ、ネットワークカメラなど、幅広い製品ラインナップに加えて、高い品質と充実したアフターサービスで定評があります。
バッファローのルーターは通信速度の高速化と安定性が強みです。最新の無線通信規格を採用し、家庭内で多数のデバイスが同時に接続し、データを高速にやり取りすることが可能です。
デザイン面でも優れており、どのような部屋にも適応できます。
- 4本のアンテナでどの部屋にいてもサクサク
-
Wi-Fi 5(11ac)ルーターを、Wi-Fi 6(11ax)ルーターに置き換えることで、無線スループットの大幅な向上が見込めます。
従来のWi-Fi 5 ルーターWSR-2533DHP3を、本商品に置き換えた場合、5GHz帯のDLについて、2階では約2.0倍、1階では約1.3倍の速度UPに。
- 接続可能な端末数は21台
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生活スタイルが変化し、インターネットにつながっている端末は実は10台以上が当たり前に。
古いルーターだとたくさんの台数の端末をうまく処理できず、通信の渋滞が起きてしまうことも。多台数通信に強い設計だから、ネット利用が快適になります。
- ネット脅威ブロッカー ベーシック
-
ご家庭にあるスマート家電をサイバー攻撃から守ります。外部からの不正な遠隔操作や、マルウェア等によるパソコン内のデータ、防犯カメラの映像などの個人情報流出を防ぎます。
IO-DATA
IO-DATAは1976年に設立された石川県金沢市の精密機器メーカーです。主にコンピュータの周辺機器を製造・販売をしています。
製品は高品質で使いやすく、価格も手頃なことで人気があります。サポート体制も充実しており、万が一の故障やトラブルにも迅速に対応してくれます。
使いやすさと信頼性を兼ね備えています。インターフェースは使いやすく、スマートフォンのアプリを通じて簡単に設定や管理が可能です。
その上で、製造プロセスの高品質さが故障率の低さと製品の長寿命を証明しています。
- 自動調整でスマートフォンを狙いうち
-
内蔵するアンテナで安定した通信を行い、ノイズによる速度低下を防ぐ「ビームフォーミングW」技術に対応。子機がビームフォーミングに対応していない場合でも、安定した通信を実現します。
- リモートメンテナンス機能搭載
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性能改善や脆弱性対策などのファームウェアがメーカーから公開された場合、ルーターが自動的に適用してくれるので、常に最新の状態でお使いいただけます。
- クアッドコアCPU搭載
-
クアッドコアCPUにより、Wi-Fi、LANの高負荷通信時も、より一層安定した通信を実現します。
エレコム
エレコムは1986年に設立された大阪府の企業です。主にパソコン、タブレット端末、スマートフォンなどの周辺機器・アクセサリの開発、製造、販売を行っています。
エレコムの商品は使いやすい設計と高度な技術力の融合から生まれており、初心者からプロフェッショナルまでの幅広いユーザーに適応しています。
エレコムのルーターは最新の無線通信規格を採用しているため、複数のデバイスを同時に高速に接続することが可能です。一度に複数のデバイスでインターネットを利用する際でも、ストレスなく通信することができます。
- マルチギガ回線のメリットを活かした高速通信
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2.5Gbps対応のひかり回線などのサービスをフル活用。4K、8K動画ストリーミングやネットゲームなど快適に利用できます。
大容量データのやり取りにおいても2.5GBASE-T環境は転送時間を短縮でき、作業効率を大きくアップさせることが可能です。
- バンドステアリング
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スマホやPC、タブレットなどのWi-Fi機器を接続する際、電波の混雑状況を判別して空いている帯域に自動で誘導します。 通信の混雑を解消して、快適に通信可能です。
- セキュリティーWi-Fi
-
セキュリティーWi-Fiを搭載。「通信分断機能」で端末同士のウイルス感染リスクや情報を盗み見られる危険性を軽減しながらインターネットができます。
IPv6 (クロスパス)ルーターの選び方
ルーターを選ぶ際のポイントは以下の4点が重要です。
- データの転送速度
- デュアルバンド対応
- アンテナとWi-Fi信号の範囲
- ルーターに接続する台数
ポイント1
データの転送速度を確認
インターネットの速度と品質を決定する要因の一つは、ルーターのデータ転送速度です。
データ転送速度は、インターネットを利用する際の待ち時間を短縮し、ウェブサイトの読み込みやファイルのダウンロード、ストリーミングの質を改善します。
したがって、IPv6 (クロスパス)ルーターを選ぶときには、以下の特性を理解し、考慮することが重要です。
- 最大データレート
-
ルーターが理論的に一秒間に処理できるデータ量を表しています。この数値が大きいほどルーターは多くのデータを速く送受信できます。
たとえば、ルーターが1Gbps(ギガビット毎秒)の速度を持っている場合、そのルーターは理論上、一秒間に1ギガビットのデータを送受信できるということを意味します。
- 帯域幅
-
ルーターが一度に処理できるデータの流れの幅を示します。
帯域幅が広ければ広いほど、一度により多くのデータを送受信できるためウェブサイトの読み込みが速くなり、ビデオストリーミングやオンラインゲームのパフォーマンスが向上します。
- 無線規格
-
Wi-Fi 6やWi-Fi 6Eなどの最新の無線LAN規格は、従来のWi-Fi規格に比べて大幅に高速なデータ転送を可能にします。
これらの規格は、特に大容量のデータを頻繁に送受信する場合や、多数のデバイスが同時に接続する環境で有用です。
ただし高速な規格を最大限に活用するためには、ルーターだけでなく接続する全てのデバイスも同じ規格に対応している必要があります。
ポイント2
デュアルバンド対応のルーターかチェック
周波数帯とは無線通信で使用される特定の周波数の範囲を指します。
Wi-Fiルーターは通常、2.4GHz帯または5GHz帯を使用します。デュアルバンド対応のルーターは、これら2つの周波数帯を同時に使用する能力があります。
- 2.4GHz帯
-
2.4GHz帯は範囲が広く、障害物を透過する特性があります。家庭内で離れた場所や、壁や家具の多い環境でWi-Fi信号を使用する際に有利です。
しかし、この帯域はWi-Fiルーターだけでなく、多くの家庭用電子機器(マイクロ波オーブン、Bluetoothデバイス、コードレス電話など)でも使用されているため回線が混雑しやすいという欠点があります。
- 5GHz帯
-
5GHz帯は2.4GHz帯に比べて通信速度が速く、通信品質が高い特性があります。
この理由は5GHz帯の方が帯域幅が広く、混雑が少ないためです。しかし5GHz帯の信号は2.4GHz帯ほど遠くまで届かず、また障害物を透過する能力も低いという欠点があります。
デュアルバンド対応のIPv6 (クロスパス)ルーターを選ぶことで2.4GHz帯と5GHz帯の両方を活用することができ、多くのデバイスを同時に接続しても安定した回線を維持できます。
これは特に多くのデバイスが同時に接続される家庭やオフィスで有用です。
デバイスによって最適な周波数帯を選択することで全体的なネットワークのパフォーマンスを最適化することができます。
ポイント3
アンテナとWi-Fi信号の範囲
Wi-Fiルーターのアンテナは無線信号の発信源となる部分であり、この設計によってWi-Fiの範囲が大きく左右されます。アンテナの数、形状、配置でWi-Fi信号の範囲、方向、強さが決まります。
- アンテナの数
-
一般的にアンテナの数が多いほどWi-Fi信号の範囲と品質が向上します。
一台のルーターにアンテナが複数ある場合、それらのアンテナは異なる方向に信号を放出でき、より広範囲にWi-Fi信号を送ることができます。複数のアンテナは信号の受信と送信を分けることができるため、通信の安定性を向上させることができます。
- アンテナの形状と配置
-
アンテナの形状とその配置もまた、Wi-Fiの信号範囲に影響を与えます。
ルーターによっては、アンテナを特定の方向に向けて配置することで、信号範囲をに集中させることも可能です。
アンテナがルーターの外部に配置されている場合、内部に配置されているアンテナよりも広範囲に信号を送れます。
以上の点を参考に、現在の居住環境や必要性に適したIPv6 (クロスパス)ルーターを選ぶことが重要です。
例えば、大きなオフィスや複数の階層Wi-Fiの信号が必要なで場合、複数のアンテナを備え、アンテナの向きを調節できるルーターを選ぶと良いでしょう。
1〜2人が住むアパートや1階層のみの家庭では、内蔵アンテナのルーターでも十分な範囲と信号品質を確保できます。
ポイント4
ルーターに接続する台数を確認
Wi-Fiルーターを選ぶ際に重要なポイントの一つが、ルーターが一度に管理できるデバイスの数です。
スマートフォン、タブレット、パソコンだけでなく、スマートテレビや家庭内の他のスマートデバイスもWi-Fiに接続します。
その数は意外と多く、同時接続数に制限があるルーターでは全てのデバイスを一度に接続することができないかもしれません。
そのため、ルーター選びにおいては同時に接続可能なデバイス数を確認し、自宅やオフィスのデバイス数に合わせた選択が必要です。
この値は「最大接続台数」または「同時接続台数」などと表示されています。一般的に多くの家庭向けのルーターは10台以上、一部の高性能なルーターでは20台以上のデバイスを同時に接続できます。
ただし、多くの台数に対して接続を実現しても接続する全てのデバイスが高速なデータ転送を必要とする場合、ルーターのデータ転送能力に制約が出てくることもあります。
その場合、データ転送速度と同時接続台数のバランスを考慮して、より高品質のルーターを選ぶことが求められます。
IPv6(クロスパス)はインターネット通信の新標準
IPv6(インターネット・プロトコル・バージョン6)はインターネットの「通信ルール」を定めるプロトコルの一つで、データをどのように送受信するかというルールを決めています。
PCやスマートフォンなどのデバイスは、インターネット上で特定できるように、住所と同じように唯一無二の「IPアドレス」を持っています。
これまで広く使われていたのはIPv4というプロトコルで、それぞれのデバイスに割り当てることができるIPアドレスは約43億個でした。
しかし現代においてはスマートフォン、タブレット、パソコンなど、1人が複数のデバイスを持つことが一般的になり、それに加えてIoT(インターネット・オブ・シングズ)といった様々なデバイスがインターネットに接続するようになりました。
これらの要因によりIPv4のアドレスはすぐに枯渇しました。それを解決するために開発されたのがIPv6です。IPv6は128ビットのアドレスを使っています。
IPv6は膨大な数のアドレスを割り当てられるため、今後どれだけデバイスが増えても枯渇することはほぼありません。
加えて、IPv6にはセキュリティを強化する機能や、デバイスが自動的にネットワーク設定を行う機能などが追加されていることによって、インターネットの安全性と効率性が向上しています。
しかしIPv4からIPv6へ完全に切り替えるのは難しく、現在ではIPv4とIPv6の両方が使用されています。
その理由は、すべてのデバイスやネットワークがIPv6をサポートしていないため、または切り替えるコストが高いためなど、さまざまな点が挙げられます。
なぜIPv6(クロスパス)ルーターが必要なのか?
IPv6のルーターが必要な理由は、IPv6アドレススキームの特性によるものです。IPv6は128ビットのアドレススペースを持ち、IPv4よりもはるかに大きなアドレス範囲を利用できます。
つまりIPv4のルーターだけでは賄いきれない膨大な情報量を処理をするためには、IPv6対応のルーターが必要となります。
IPv4のルーターはIPv4アドレススキームに基づいて動作し、IPv4パケットを処理します。
しかし、IPv6アドレススキームを利用するデバイスやサービスが増加するにつれて、IPv4のルーターだけではIPv6の通信処理を十分にサポートできません。
IPv6対応のルーターはIPv6アドレスを解析し、IPv6パケットを適切な宛先に転送することができます。
IPv6アドレスはIPv4アドレスよりも複雑な構造を持ち、IPv6対応のルーターはこれを理解して適切なルーティングを行うことができます。
また、IPv6対応のルーターはIPv6プロトコルをサポートしており、IPv6トラフィックの制御やセキュリティ強化などの改善も行うことができます。
IPv6対応のルーターを導入することでネットワーク全体でIPv6の利点を最大限に活かし、IPv6対応のデバイスやサービスを効率的に利用することができます。
IPv6の回線にIPv4のルーターを使用してると回線が遅くなる理由
IPv4とIPv6は基本的な機能は同じでもデータの構造が異なるプロトコルで、それぞれ独自のアドレス空間とパケットの形式を持っています。
IPv6のアドレスは128ビットで、IPv4のアドレス(32ビット)よりもはるかに大きく複雑なアドレス構造を持っています。
IPv4のルーターは、このIPv6アドレスを正しく解釈し、パケットを適切にルーティングする能力を持っていません。
したがって、IPv6のネットワークにIPv4のルーターを使用すると、ルーターはIPv6パケットを適切に処理できず結果的に通信速度が遅くなったり、通信が不安定になったりします。
さらに、IPv6のネットワークでIPv4のルーターを使用すると、IPv4とIPv6間でトンネリングやトランスレーションなどの追加的なプロセスが必要となる場合があります。
これらのプロセスはネットワークパフォーマンスに影響を与え、通信速度を遅くしてしまいます。
データーを正確に転送するのに必要な「ルーティング」
「ルーティング」とは、インターネットやネットワーク内で情報が正確に目的地に達するための道しるべのような役割を果たします。
考え方としては、例えばあなたが友人の家に行くときに、どの道を通れば一番早く到着できるのか、どの道が一番交通量が少ないのかなどを考えて最適なルートを選ぶのと似ています。
ネットワーク内には多数のデバイス(ノード)やルーターが存在し、これらを経由して情報(データパケット)が送られます。
ルーティングはこのデータパケットがどのデバイスを経由して目的地に向かうべきかを決定します。
それぞれのルーターは、「ルーティングテーブル」を持っています。ルーティングテーブルは地図のようなもので、どの宛先(目的地)に対してどの経路を使うべきかが記録されています。
送信する際、データパケットの中には宛先のアドレス(IPアドレス)が含まれています。ルーターはこのアドレスを見て、自身のルーティングテーブルに記録された情報に基づいて、パケットを次にどのデバイスに送るべきかを決定します。
そして、選ばれた経路に沿ってパケットは次々と転送され、最終的に目的地に到達します。この一連のプロセスが、ルーティングと呼ばれるものです。これにより、データパケットは迷うことなく正確に宛先に届けられます。
IPv6ルーターが適切にルーティングする必要がある4つの理由
- パケットの正確な転送を保証するため
- ネットワークセグメント間の区切りを実現するため
- ネットワークトポロジーの最適化を図るため
- インターネットとの連携を効率的に行うため
パケットの正確な転送を保証するため
インターネットにおけるデータのやり取りはパケットという単位で行われます。
パケットとは情報の塊で、その塊がデータの送受信のために小さなパーツに分割されます。
IPv6ルーターはこのパケットの送り先を決定し、パケットを目的地まで転送します。
具体的には送信元から送られてきたパケットがルーターに到達すると、ルーターはそのパケットに記されている送り先(宛先アドレス)を確認します。
その上でルーターは自身が把握しているネットワークの状態に基づいて、パケットを最適なルートで送り出します。
この役割を果たすことで、データはネットワーク上を正確に移動し、最終的には正しい送り先に到達することが可能となります。
ネットワークセグメント間の区切りを実現するため
IPv6ルーターはネットワークの管理を容易にする役割を持っています。
その一つがネットワークのセグメンテーション、つまりネットワークをいくつかの部分をセグメントに分割する能力です。
ルーターがネットワークをセグメント化すると、それぞれのセグメントは自身のネットワークアドレスを取得します。
セグメンテーションにより、大きなネットワークでも各セグメントごとに管理することが可能になり、また特定のエリアの通信をより具体的に制御することができます。
各セグメントが独自のネットワークアドレスを有することで、IPv6ルーターは各セグメント間でのデータの転送と、通信のルーティングを効率的に行うことができます。
ネットワークトポロジーの最適化を図るため
ネットワークトポロジーとは、ネットワーク上の様々なデバイスがどのように接続されているかを示す配置図のことを指します。
例えばデバイスが一列に並んで連結されているバス型、デバイスが一つの中心点に接続されているスター型など様々なトポロジーが存在します。
IPv6ルーターの役割の一つは、このネットワークトポロジーを最適化することです。
すなわちデバイス同士の通信が最も効率的に行われるようなルーティングを決定することが求められます。
ルーターは送信元と受信元のデバイスの位置、ネットワークの混雑状況、通信に必要な帯域幅などを考慮しパケットを最適な経路で転送します。
ルーターが正確かつ迅速にパケットを送信先へ転送することで、ネットワーク全体の通信速度やパフォーマンスが向上します。
また、ネットワークトラフィックのバランスを保つことでネットワーク上の一部が過負荷になることを防ぎ、全体の信頼性と効率性を高める役割も担っています。
インターネットとの連携を効率的に行うため
IPv6ルーターはローカルネットワーク(LAN)内のデバイスとインターネットとの架け橋となる存在です。
個々のデバイスがインターネットを利用するためには、ネットワーク上の他のデバイスやサーバーとの間で情報を交換する手段が必要となります。ここで、IPv6ルーターの役割が重要になります。
インターネットは世界中のコンピュータネットワークが接続された巨大なネットワークです。
これらのネットワークに接続するためには、インターネットプロトコル(IP)という共通の通信規格を使用する必要があります。IPv6はその最新バージョンで、IPv6ルーターはこの規格に従ってデータを転送します。
具体的には、IPv6ルーターは、LAN内のデバイスから受け取った情報をパケットという形にまとめ、これをインターネット上に送り出します。
またインターネットから送られてきたパケットを受け取り、それが最終的にどのデバイスへ届けられるべきかを決定します。
この機能によって各デバイスはインターネット上の情報を取得したり、自身の情報をインターネット上に公開したりすることが可能になります。
例えば、ウェブブラウジングやメール送信、動画のストリーミングなどのアクティビティはすべて、IPv6ルーターのこの役割によって実現されています。