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【著作権】Midjourneyの商用利用の範囲はどこまで許されるかを解説

この記事でお伝えする内容
  • Midjourneyの商用利用の範囲はどこまで許されるか
  • 著作権侵害の申し立てが行われるリスク
  • Midjourneyを利用した商用利用の実例
目次

Midjourneyの商用利用の範囲はどこまで許されるか

Midjourney

Midjourneyで生成された画像(「アセット」と呼ばれます)は、原則としてユーザーが所有します。利用規約によると、生成された画像の商用利用の範囲は、以下の条件を満たしている限り無制限に許されます

Midjourneyの有料プラン加入者の場合

生成した画像を自由に商用利用できます。商品のデザイン、マーケティング、広告、販売などの商業的な利用全て可能です。

年間収益が1,000,000米ドルを超える企業やその従業員の場合

ProプランまたはMegaプランに加入することが必須です。これらのプランに加入していなければ、生成された画像の所有権が認められず、商用利用の権利もありません。

年間収益が 1,000,000 米ドルを超える企業またはその従業員の場合、資産を所有するには「Pro」または「Mega」プランに加入する必要があります。

引用:Midjourney利用規約

生成された画像の商用利用を行う際には、他者の権利を侵害しないことが求められます。例えば、他人の著作物を利用して生成した画像を商用利用する場合、元の著作権者の権利を侵害しないように注意が必要です。

これらをまとめると、商用利用できる範囲は以下の通りになります。

商用利用できる範囲

Midjourneyで生成した画像
(有料プラン加入者)
商用利用OK
他者がMidjourneyで生成した画像
(有料プラン加入者)
年間収益が1,000,000米ドルを超える企業やその従業員
(「Pro」または「Mega」プラン)
無料で生成した画像商用利用NG
年間収益が1,000,000米ドルを超える企業やその従業員
(「ベーシック」または「スタンダード」プラン)
他者の知的財産権を侵害する画像を
Midjourneyで生成
Midjourney

Midjourneyは不定期で無料で画像生成できる時があります。無料で生成された画像には、Creative Commons Attribution-NonCommercial 4.0(CC BY-NC 4.0)ライセンスが適用されます。このライセンスでは、次の条件が適用されます。

商用利用は禁止

無料プランの画像は非商用利用に限定されており、商業的な目的(利益を得るための使用)で利用することはできません。個人で楽しむだけに限定されます。

クレジット(帰属)を付ける必要がある

生成された画像を使用する場合、Midjourneyに対して適切なクレジットを付けなければなりません。具体的には、「この画像はMidjourneyで生成されました」というような表示が必要です。

Creative Commons Attribution-NonCommercial 4.0 (CC BY-NC 4.0)とは

これはCreative Commonsが提供する6つのライセンスの一つで、コンテンツや作品を共有する際のルールを規定しています。このライセンスには以下のような条件があります。

  • Attribution(帰属): 作品を使用する際は、必ず原作者にクレジットを付ける必要があります。例えば、「この作品は○○によって作成されました」と明示する義務があります。
  • NonCommercial(非商用): このライセンスの下では、作品を商業目的で使用することは禁止されています。つまり、作品を使って収益を得る行為は許されません。作品をコピーしたり、リミックスしたり、再配布したりすることはできますが、それはあくまで非商業的な目的に限られます。

このライセンスは、クリエイターが自分の作品を他者に自由に使わせたいけれども、商業的な利用を防ぎたい場合に使用されます。

詳しくは、Creative Commonsの公式ページで確認できます。

生成された画像は自分以外の人も利用できる

Midjourney

逆を言うと、他の人も私が生成した画像を利用することもできます。Midjourneyはオープンコミュニティであり、公開設定になっているため、生成された画像は他のユーザーが閲覧したり、リミックス(加工や改変)したりすることができます。

他の人が生成した画像も閲覧可能

Midjourneyで生成された画像はMidjourney自身やその関連会社、パートナーに対して「非独占的」「ロイヤリティフリー」「取消不能」のライセンスを持ち、商用利用が許可されています。

つまり、ユーザーが生成したコンテンツを他のユーザーや第三者が利用することも可能で、Midjourneyがその画像を商用目的で使用する権利も保持しています。以下がその利用規約の文面となります。

Midjourneyに与える権利
本サービスを利用することにより、お客様は、Midjourney、その関連会社、承継人、および譲受人に対し、お客様が本サービスに入力したコンテンツ、ならびにお客様が本サービスを通じて作成したあらゆるアセットを複製、派生作品の作成、公開表示、公開実行、サブライセンス、および配布するための、永続的、全世界的、非独占的、サブライセンス可能、無償、ロイヤリティフリー、取消不能の著作権ライセンスを付与するものとします。このライセンスは、いかなる当事者による本契約の解除、いかなる理由による解除後も存続します。

引用:Midjourney利用規約

生成した画像を他人に使われたくない時の対処法

ProプランやMegaプランに加入している場合ステルスモードという機能を使うことで、生成した画像を非公開にし、他のユーザーが利用できないようにすることが可能です。ステルスモードを使わない限り、他のユーザーがあなたの生成した画像を使用することができる状態となります。

自分が生成した画像を他人に使われたくない方はProプランかMegaプランに加入しましょう。

お客様が「Pro」または「Mega」サブスクリプションの一部として、または以前利用可能だったアドオンを通じてステルス機能を購入した場合、当社は、お客様が本サービスでステルス モードを有効にした状況においてお客様が作成したアセットを公開しないように最大限の努力を払うことに同意するものとします。

引用:Midjourney利用規約

禁止事項

Midjourneyの商用利用においては、次のような禁止事項が適用されます。

  • 他人の知的財産権を侵害するためにサービスを利用すること
  • 政治的キャンペーンのために画像を生成し、選挙の結果に影響を与えようとすること
  • 詐欺や違法行為のために生成された画像を利用すること

これらのルールに違反した場合、アカウントの永久停止や法的措置が取られる可能性があります。

コミュニティガイドライン(英語)
タップして見る
  1. Be kind and respect each other and staff. Do not create images, use text prompts, or submit content that are inherently disrespectful, aggressive, hateful, or otherwise abusive. Violence or harassment of any kind will not be tolerated.
  2. No adult content or gore. Please avoid making visually shocking or disturbing content. We will block some text inputs automatically.
  3. Respect others’ creations. Do not distribute or publicly repost the creations of others without their permission.
  4. You may not use the Services to generate images for political campaigns, or to try to influence the outcome of an election.
  5. You may not use the Services or the Assets to attempt to or to actually deceive or defraud anyone.
  6. You may not use the Services for illegal activity nor may you upload images to our servers that involve illegal activity, or where the uploading itself may be illegal.
  7. You may not intentionally mislead recipients of the Assets about their nature or source.
  8. Respect others’ rights. Do not upload others’ private information.
  9. Be careful about sharing. It’s OK to share Your creations outside of the Midjourney community but please consider how others might view Your content.
  10. Banhammer. Any violations of these rules may lead to bans from our services. We are not a democracy. Behave respectfully or lose Your rights to use the Service.

著作権侵害の申し立てが行われるリスク

Midjourney

Midjourneyを利用して画像を生成し、商用利用を行う際には、他者の知的財産権(著作権や商標権)を侵害しないように注意する必要があります。他人が所有している画像や著作物、ブランドのロゴなどを元にしたコンテンツを無断で利用・生成した場合、著作権や商標権を侵害する可能性があります。

例えば、スターバックスやAppleなどの企業のロゴを真似た画像をMidjourneyで生成する場合、著作権侵害や商標権の侵害になる可能性があります。

企業のロゴは著作権や商標権で保護されています。スターバックスやAppleのロゴを無断で使用したり、それを基にした画像を生成して商業利用したりすることは、その企業の知的財産権を侵害する行為となり得ます。

Midjourneyは、他者の知的財産権を侵害するコンテンツの生成を禁止しており、もしこのような著作権侵害が発覚した場合、DMCAに基づいて問題のコンテンツを削除し、場合によってはユーザーのアカウントに対して制裁を加えることもあります。

Midjourneyを利用した商用利用の実例

Midjourneyはさまざまな業界で商用利用されています。特に、マーケティング商品デザイン出版などの分野での成功事例が多数報告されています。

AIは人間の発想では生み出しにくい独創的でユニークなビジュアルを生成することができます。デザインの幅が広がり、新たな表現方法やスタイルを迅速に試すことができます。

Georgetown Opticianの広告キャンペーン

​Fast Company

デザインエージェンシーのDesign Armyは、Georgetown Opticianというメガネブランドのために、画像生成AIを使用した広告キャンペーンを実施しました。このプロジェクトは、従来の写真撮影に必要なモデルやメイクアーティストを使用せずに、Midjourneyを活用して短期間でビジュアルを生成しました。

キャンペーンは未来的でサイエンスフィクション風のデザインを特徴としており、すべてのキャラクターや背景がAIによって生成されました。この方法で、通常3か月以上かかる作業を数週間で完了し、コストと時間の大幅な削減が実現されました

Coca-Colaの「Create Real Magic」キャンペーン

Coca-Cola

Coca-Colaは、「Create Real Magic」というプロモーションでMidjourneyを使用しました。このキャンペーンでは、顧客がMidjourneyを利用して独自のコカ・コーラ関連のビジュアルを作成することを奨励し、ユニークなコンテンツを生成しました。

このプロジェクトはコカ・コーラと顧客の双方向の関わりを促進し、顧客の創造性を引き出すことに成功しました。

マッチングアプリ「オタ恋」のAI広告

マッチングアプリ「オタ恋」は、実際に画像生成AIを使った広告キャンペーンを展開しています。広告では、MidjourneyやStable Diffusionによって生成されたインパクトのある画像を使用し、SNS上で話題となりました。

この広告で入会者数が大幅に増加し、特に女性の入会が3~7倍増えたという結果が報告されています。

Midjourneyの料金プラン

基本プラン
月契約10ドル/月
年契約8ドル/月
Midjourney
  • 3.3時間分の高速GPU時間
  • 商用利用可能
  • メンバーギャラリーへの参加可
  • 追加のGPU時間を購入可
  • 同時に3つの高速ジョブ(Fast Jobs)可

Midjourneyの基本プランでは、月額10ドルで約200回の画像生成が可能です。この「約200回」というのは、200回のプロンプトを入力できるという意味です。

各プロンプトに対してMidjourneyのAIは4つの画像を生成します。つまり、1つのプロンプトで4つの異なる画像が得られるため、200回のプロンプト入力で合計800枚の画像が生成されることになります​。

基本プランでは、約3時間分の「Fast GPU Time」が含まれています。この時間を使うと、より高速に画像生成が行われます。

ただし、3時間を超えると追加のGPU時間を購入する必要があります。リラックスモード(Relax Mode)での生成は無制限ですが、この基本プランでは利用できません​。無制限に画像生成をしたい場合はスタンダードプラン以上がおすすめです。

スタンダードプラン
月契約30ドル/月
年契約24ドル/月
Midjourney
  • 15時間分の高速GPU時間
  • Relaxモードで無制限に画像を生成可能
  • 商用利用可能
  • メンバーギャラリーへの参加可
  • 追加のGPU時間を購入可
  • 同時に3つの高速ジョブ(Fast Jobs)可

Midjourneyの「15時間分の高速GPU時間」とは、画像生成を迅速に行うために優先的にアクセスできるGPU処理時間です。画像生成が即座に開始され、通常は10〜20秒で完成します。

Midjourneyによると、1時間のFast GPU時間で約60枚の画像を生成できるとされています。したがって、15時間(1ヶ月)で約900枚の画像が生成可能です。

Fast GPU時間は月ごとにリセットされ、未使用の時間は翌月に繰り越されません。また、必要に応じて追加のFast GPU時間を購入することもできます​。

購入分は繰越可能で消滅しません。

プロプラン
月契約60ドル/月
年契約48ドル/月
Midjourney
  • 30時間分の高速GPU時間
  • Relaxモードで無制限に画像を生成可能
  • 商用利用可能
  • メンバーギャラリーへの参加可
  • 追加のGPU時間を購入可
  • 生成した画像を非公開
  • 同時に12個の高速ジョブ(Fast Jobs)可
メガプラン
月契約120ドル/月
年契約48ドル/月
  • 60時間分の高速GPU時間
  • Relaxモードで無制限に画像を生成可能
  • 商用利用可能
  • メンバーギャラリーへの参加可
  • 追加のGPU時間を購入可
  • 生成した画像を非公開
  • 同時に12個の高速ジョブ(Fast Jobs)可

Midjourneyの申し込み方は以下の記事にまとめました。

画像生成AIの著作権に関するよくある質問と回答

AIを使って生成した画像を自分の作品として登録できますか?

登録は難しい場合が多いです。AIによって生成された画像を「自分の作品」として著作権登録を申請しても、多くの国では人間による創作を基準としているため、著作権が認められないケースがほとんどです。

ただし、プロンプトの選定や編集で、クリエイターが大きな役割を果たした場合、それが「創作行為」として認められる可能性はあります。この点に関しては各国の法的解釈によるため、弁護士などの専門家に相談しましょう。

MidjourneyなどのAIが生成した画像を販売することはできますか?

販売は可能ですが、使用しているAIツールの利用規約を確認する必要があります。Midjourneyでは、有料プランに加入していれば、生成された画像の商用利用が許可されていますが、無料プランでは商用利用が禁止されています。

また、他者の著作物に酷似した画像を生成・販売した場合、著作権侵害になる可能性があるため、商用利用時には慎重に確認する必要があります​

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