Claude Code Routines(製品全体をRoutines、1本単位はルーチンと呼びます)は、AIに「毎朝の天気通知」「毎晩の家計集計」のような決まった作業を自動で任せられる新しい仕組みです。2026年4月14日にAnthropic公式から発表され、Anthropicのクラウド側でAIが自動で動いてくれます。これまで「対話で頼まないと動かない」存在だったAIが、時刻や合図に反応して自律的に走る家電のような存在になりました。
炊飯器の予約タイマーをイメージすると分かりやすいでしょう。前夜に時刻とメニューを設定しておけば、朝には炊き上がっています。同じように「毎朝7時に今日の天気と気温を教えて」「毎週日曜の夜に家計を集計して」と一度仕込めば、PCをつけなくても天気予報や家計のサマリがLINEやNotionに届きます。
これまでのAIは、人が話しかけて初めて動く存在でした。Routinesの登場で、AIは時間や合図にあわせて自動で動く家電のような存在になります。「依頼してから待つ」から「気づいたら天気予報や家計レポートが置いてある」へと、関わり方が大きく変わる転換点と言えます。
Routinesは「家事タイマー」のように使える
ここからはRoutinesがどう動くかを「炊飯器予約」「コーヒーメーカー」にたとえながら整理します。クラウドでAIが勝手に動く仕組みと、公式が打ち出している試験提供の位置づけの2点を押さえると、全体像が掴みやすくなります。
PCを開かなくてもAIが自動で動く
Routinesの一番の特徴は、自分のPCを起動していなくてもAIが動く点です。実行はAnthropicのクラウドで行われるため、寝ている間も外出中も献立提案や朝の天気通知が返ってきます。電源・ネット接続・PC性能のどれにも縛られないため、家族でPCを共有していても気兼ねなく自動化を仕込めます。
これまでの「対話型AI」が手で湯を注ぐドリップだとすれば、Routinesはコーヒーメーカーの予約モードにあたります。同じ手順を毎日繰り返す作業を、機械側の責任に移せます。
公式定義と試験提供の位置づけ
公式ドキュメントではRoutinesを「プロンプト・リポジトリ・コネクタを一塊にして自動実行する仕組み」と説明しています。簡単に言い換えると「AIへの指示文」「使うファイル置き場」「外部アプリとの接続口」を一塊にして保存し、決まった時刻に再生する仕組みです。
2026年4月時点では試験提供(Research preview)の段階です。基本機能は安定していますが、上限や仕様が今後変わる可能性があります。実運用に使う場合は、月初に公式ドキュメントを軽く見直す習慣をつけると安心です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | Routines(ルーチンズ) |
| リリース | 2026年4月14日 Research preview |
| 提供元 | Anthropic公式(Claude Code) |
| 実行場所 | Anthropicクラウド |
| 対応プラン | Pro/Max/Team/Enterprise |
| 対応端末 | Web・Desktop・CLI |
3つの動き方をたとえで覚える
Routinesには起動のきっかけが3種類あります。家の中の道具にたとえると違いが頭に残りやすくなります。大きくは「時刻で動く」「外からの合図で動く」「特定の出来事で動く」の3パターンに分かれます。
- 時刻ベースで自動起動
- 毎日・平日・毎週などを選べる
- 最低間隔は1時間
- 夜に仕込んで朝に天気予報や献立を受け取る用途に最適
- 外部のサービスから合図で起動
- Zapier・iPhoneショートカットから呼び出せる
- Bearer tokenで認証
- スマホから献立ルーチンを一発呼び出し
- PR作成やリリースに反応
- 玄関の人感センサーと同じ発想
- Claude GitHub Appが必要
- 開発者向けの用途で活躍
Schedule trigger(炊飯器予約タイプ)
Scheduleは時刻ベースのトリガーです。「毎朝7時」「平日のみ8時半」「毎週日曜18時」などを画面から選びます。最低間隔は1時間で、5分おきや10分おきには走らせられません。
画面では自分の地域の時刻を入力します。裏側ではUTCに変換されて保存されるため、海外旅行中でも日本時間の感覚で予約を組める仕様です。夏時間(DST)の切替にも自動で追従します。
| Schedule種別 | 意味 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| Hourly | 1時間ごと | 短時間のサンプリング・市況の定期取得 |
| Daily | 毎日決まった時刻 | 朝のニュース要約・夜の家計集計 |
| Weekdays | 平日のみ | 出社日の朝のブリーフィング |
| Weekly | 毎週決まった曜日と時刻 | 週次レポート・献立提案 |
| One-off(手動の1回実行=Run now) | 一回きり | テスト用途・特定日のリマインダー |
API trigger(ピンポンで呼ぶタイプ)
APIトリガーは、他のアプリやスマホから献立提案ルーチンや家計集計ルーチンを呼び出す方法です。iPhoneのショートカット、Zapier、LINE Botなどから「今すぐ動いて」と合図を送れます。Bearer token(合言葉にあたる認証キー)はAnthropicの管理画面で発行する長期パスワードに相当します。
